半径5メートルはババァゾーン

38歳一ババァの日常を皆さんにお届けします。

ネットウォッチャーにおすすめの映画

おはようございます。

ネットウォッチャー根釜陳右衛門です。

さて、アンチ先であるはあちゅうさんが年末年始映画三昧ということで、ワスからも一作品紹介したいと思います。

 

日本映画「黒い十人の女

1961年の市川崑監督作品。

2002年にも演出市川崑、主演小林薫でドラマ化されているそう。同年代女優の深田恭子が出ているので、配信もDVD化されていない作品ですがどこかで見たいと思います。2023年の新しい夢。2016年のバカリズム脚本ドラマ版も楽しく見ました。

 

先日、Twitterネットウォッチャーの人にこういう話をしました。

"社会人をしてたらあるでしょう。「何となく正しそう」でなあなあにして、フタを開けたら全然あかんくなっていること。発覚後は仕事がやたら増えたり人間関係がおかしくなったりするねんな。"

 

映画「黒い十人の女」のポイントも、この「何となく正しそう」にあると思います。

話は、収入も社会的地位も美貌も兼ね備える風プロデューサーの女癖の悪さから始まります。風プロデューサーは既婚者で、小料理屋を経営する自立した妻に女癖の悪さを黙認されつつ愛人を増やしてきました。その数が10人になったとき妻は、古参の愛人を呼び出しこの現状から抜け出すべく一計を案じます……。

主演船越英二が美しく若い中村玉緒も美しい、女優役岸恵子、大事な端役岸田今日子にいたるまで美しい。映像は白黒ですが、美しい男女の恋愛模様を見たくて映画館に足を運んだ当時の映画ファンは心を躍らせたことでしょう。

しかし、心が躍った分だけ深い傷を残すのがこの作品です、要注意⚠️。この映画で皆が浮かれる美しい男女の恋愛こそ最初に忠告した「何となく正しそう」であるからです。繰り返します。美しく社交的で仕事も上手くいってる男性、その上妻子も養わなくてよく、妻も黙認している、イケメンと付き合えて愛人たちも楽しそう。

 

とても楽しい映画なんです(黒い笑み)。

 

あとは映画を見ていただくとして、印象的なセリフを紹介して終わります。「女優になりたいと思ったことはない、親が私を着飾るのを好きだっただけなのよ。」ワスは女の子を産んだばかりであったためこの一言を重く受け止めました。子どもを大切にする一環として子どもを着飾るのもまた、「何となく正しい」。決して悪いことではないし、着飾らない親を持つ人は強い羨望を感じることでしょう。

そこで1度立ち止まるのです、それは本当に正しいのかと。自分で考えて自身の子どもを着飾ることが正しければ、それは正しいことなのでしょう。映画「黒い十人の女」は立ち止まらせ考えさせられる作品です。

ネットウォッチャーの皆さんは常々考えるために立ち止まっていらっしゃいますが、僭越ながらご紹介しました。さあ、お正月休みで鋭気を養ってよい2023年を!