半径5メートルはババァゾーン

38歳一ババァの日常を皆さんにお届けします。

とあるアンチの少しいい休日

こんにちは、改名しましてポスト田イット乃です。本日は簡単なエッセイを載せます。

 

日曜日、朝起きたら晴天だった。人生を変えた出来事なんてあまりない。けれど、階段の位置を大きな窓があるリビングにつなげていたら、今日のような日は最高の始まりだっただろうなと布団の中で思った。用事は1件だけだったので、9時までゴロゴロしていた。階段を付け替えることなんて簡単にできないから、悩みになんかなりようがない。

実際の階段の位置は子ども部屋へのアクセスも考えて2階の3部屋の真ん中、小さな窓しかなく朝日が浴びれないダイニングにつながる位置にした。外は見えないが、幅2メートルの立派なダイニングテーブルがある。コロナ禍で貿易が縮小する中、東南アジアの1枚板を夫婦で買い求めた。

40万円はしたが、どんな家具を重要視するかはどんな活動を大事にしたいかの意思表示だと考えて思いきった。家族での夕食、おやつ、漫画、勉強、対話とどんな活動でも役に立つ。天板を子どもが傷付けても、1年に1度削り取り5年に1度は販売業者に削ってもらう。

朝ごはんを食べたら、息子と電車で文化センターへ。こども園で描いた絵を飾ってくれているらしく、一緒に見に行った。所詮子どもの絵なので選ばれたというのは大層だ。思った通り、気楽な息子は絵画展の看板の横でYouTuberのマネ「〇〇〇ちゃんねるの〇ちゃんです!今日は絵画展に来ています!」とやり始めたので動画をとってあげた。

私も5歳の時、絵が選ばれたと聞いた父母がそろって文化会館まで足を運んでくれた。無邪気に喜んでくれる父母で、子どもながらに得意な気持ちを持った。けれど、「片うでが長いところが子どもらしいと思われたのかな。」と父親が微妙な表情で言い、得意な気持ちがしぼんだ。「裸の王様」を描いた絵の前で、父は少年のようであった。お父さんはずっと私の素直なファンでいてくれた。

息子と作品を写真におさめて、「"〇ちゃんの作品がよかったです"って書いて」とせがむ息子の言う通りに絵画展のアンケートを書いた。駅ナカの食料品店でワインと生ハムとチーズとお菓子を買って、みたらし団子をお土産に買って帰った。豆菓子についていた小さなお多福と鬼のお面を玄関に飾った。私の37歳も半分以下だ、鬼は外、福は内で過ごしたい。

 

読んでくださりありがとうございました。

ブログを改題&改名したので、ブッサイクなアンチの3匹の子ぶたみたいな家と家族の話をしてみました。落語家がやっていた、決められた言葉を使って話をする遊びを意識しました。今回は「人生が変わる」「悩み」「37歳」。このブログでは37歳アンチババァの半径5メートルの生活をお届けします。