半径5メートルはババァゾーン

38歳一ババァの日常を皆さんにお届けします。

何ぞと人の問ひしとき

こんにちは、ポスト田イット乃です。

 

母に伴って鹿児島まで行ってきたので、雑感を書きます。私には105歳の祖母がいて、本人の気の強さとプライドから伯父さん近居の一人暮らしをしているという状況。母の話によると施設に入れられるのが嫌で95歳のときに介護保険を断ったらしい。そこから11年、ようやく心身の状態が怪しくなってきたので、安心できる介護環境を整えるべく、伯母さん、母、伯父さん、祖母の4人でケアマネージャー面談をすることになりました。

お盆に、母が、霧島から別府ー大阪間のカーフェリーに乗って帰って楽しく快適だったとのことで、🚢大阪南港ー別府港、🚗³₃で鹿児島まで亡父が使っていた介護用室内トイレを乗せて長距離ドライブをしました。カーフェリーは新造船のさんふらわあ号、ピカピカの豪華客船で、ビッフェは美味しくツインの個室は快適でした。

さんふらわあ号でしっかり朝食をいただき別府湾へ入港。あちこちから湯けむりが上がる別府の風景に驚きながら高速道路へ。福岡熊本を通るルートが早いのですが、母がお盆に通った宮崎ルートが楽しかったらしく声色を読んで宮崎ルートへ。こちらは今回旅費母持ちのフリーライドする娘だから、そういうこだわりは分かって従うしかないのです。

昼頃に延岡の道の駅で、焼きあゆ、ひねどりの炭火焼き、自販機で売っている焼き芋、宮崎マンゴーとシャインマスカットを買いました。楽しそうな母を見つめつつ私何しに来たんだろうとぼんやり考えてしまい、「前回は妹ちゃんと一緒だったから〜」との言葉に、つまりはママ雑誌にある"上の子時間"ってやつだと謎の合点に至りました。娘が中年でも親は親です。

⬆収益は障がいのある方の収入upに使われます!と書いている自販機焼き芋。みんな頑張ってる。

サントリーの天然水は阿蘇

 

さすがに食べ過ぎたので、お昼はミニどんこ天丼とマンゴージュース。

 

道中、母が助手席から何なりと話しかけてくるのです。「この辺りは海抜が低いな。」「あれは"あわ"かしら?」「あの山の形は珍しい。」などなど、よく聞いてみると、やはり社会科の教員をしていた父とよくしていた会話らしく、「高度地図ね、ボロボロだったから整理して捨てたらお父さんに怒られてね。」とのエピソードも。「そらあかんわ。私んちにも一抱えあるわ、高度地図。山地図箱を作ってあげたわ。」など山男妻の語らいなどしました。

父は、「何ぞと人の問ひしとき」、白玉だろうと露だろうとマメに答えてくれる男でした。だから50年以上この姫気質の母と、鬼にも遭わずに生きて来れたのだと思いつつ、何を見ても何かを見い出せる母の細やかな感性に関心しました。親とのドライブはあんたの昔はどうだ妹はこうだったと、自らの子育て批評に入る時があり、それは、胃が痛くなるから止めてほしかったです。2時間おきに休憩を入れての運転時間は私一人で6時間。

伯母の別宅に泊まらせてもらい、初任給で親にご馳走しなかったリベンジで回らないお寿司屋に行きました。

⬆昔自分でとって食べてたと喜んでもらえました。

⬆名産のタカエビは甘くて大きくて美味しいです。

 

⬆普段使いのお店なので2人で1万数千円。次は予約して高級カウンター寿司にしたいな。

 

翌日、祖母宅に母と伯母と伯父と集まり、祖母の居室を変えて、介護用室内トイレを設置。伯母と母の清拭に涙ぐむ祖母の姿も。はっきりした口調や仕草は確かに105歳の一人暮らしも反対できない雰囲気はありますが、今回は雰囲気に押されないことを祈らんばかりです。母を送り届けて、私は、従妹に土産を沢山持たされて新幹線で帰途に着きました。人はなかなか死ねないから、楽しむしかないのだと思いました。

 

落ち着いたらまた母を迎えに行きます。次は運転時間3時間の志布志港ー大阪南港🚢にしてほしいもんです💦。ひょいと新幹線の横の席を見たら、海外からの母娘旅と思しきご婦人がたが。どこも大変ねぇ〜(いきなりのオバサン)。

 

お読みくださいまして、ありがとうございました。